2月2日の「チーム向け審判講習会」の際に、金城寿から質問がありました
その場では回答を思い出せなかったので うやむや にしたのだが、その後思い出しました。確信が欲しかったので、いろいろ調べて裏付けも得たので、ここで周知しておきますね
走者一塁の時の球審の動きは…
(三塁審が打球を追った場合)
- ダートサークルを超えたところでラインを跨ぎ、フェアorファールの確認・判断を補助する
- 一塁走者が二塁へ近づくのに合わせて三塁ベース近くへ移動
- 一塁走者が三塁へ向かったら、「ボール-ベース-自分」という位置を取り、打球処理・送球を見守る
- 送球が来たら、タッグと走者の隙間が見える位置にアジャスト
(一塁審が打球を追った場合)
- 一塁線の外側を45フィート地点へ移動し、一塁走者のタッグアップおよび打者走者の一塁触塁を確認する
- その場に留まり、一塁二塁間でランダウンプレーの有無を確認する
- 一塁走者が三塁に向かうのに合わせて本塁へ移動し ” 本塁でのプレーに備える “
基本的には、アウトカウントに関係なく、上記の動きをすることになっています。ただし、「二死の時は球審はステイでもいいよ。その時は他の塁審に予め伝えてね」という文言がメカニクスに載っています(第5版の修正:2017年)
なぜ?…
「二死走者あり」のケースで球審はどんなサインを出しますか?
- アウトカウント
- タイムプレイ
- ステイ
そう…「タイムプレイ」がポイントです
「タイムプレイ」とは…5.08得点の記録(a)「3人アウトになってそのイニングが終了する前に、走者が正規に一塁、二塁、三塁、本塁に進み、かつこれに触れた場合には、その都度、1点が記録される」に基づく第3アウトと本塁触塁のタイミングを確認すること
「三塁審が打球を追った場合」に、打者走者が一二塁間でランダウンプレイになると、一塁審が本塁カバーに行けません。結果、球審が一塁走者の三塁触塁を確認した後に、本塁へ移動して本塁のプレイに備えることになる
「一塁審が打球を追った場合」に、打者走者が一二塁間でランダウンプレイになると、球審が本塁カバーに行けません。結果、三塁審が一塁走者の三塁触塁を確認した後に、本塁へ移動して本塁のプレイに備えることになる(メカニクスには載ってないけど、この動きが合理的だと思う)
いずれの場合も「本塁のプレイに備える」状態を作れるのがギリギリになるため、「タイムプレイ」の判断が十分に作れない可能性が生じる
それを防ぐため、「球審はステイしても良いよ」となりました
